奥村式資産運用術

案外早く戻る暴落

10年前の本日、つまり、2014年11月20日から、今年11/19における、ちょうど10年間の相場に関して、統計を取ってみました。

日経平均、日足、終値単位では、
最も大きな下落の順位は、このようになります。

日付 終値 前日からの変化
1.2024/8/5 31,078.00 -13.46%
2.2016/6/24 14952.02 -7.92%
3.2020/3/13 17431.05 -6.08%

2024/8/2 35,909.70 -5.81%
2016/2/9 16085.44 -5.40%
2016/11/9 16251.54 -5.36%
2020/3/9 19698.76 -5.07%
2018/12/25 19155.74 -5.01%
2016/2/12 14952.61 -4.84%

上位3位まで、簡単におさらいすると、

1位
本年8月5日の下落は、まだ記憶にあるところでしょう。日銀の利上げが9月に予想されていた中で、8月に行われてサプライズであったという程度の理由で、大きな下落になりました。

2位
2016年6月といえば、ブレクジット国民投票の結果が出た時の相場です。英国がEUから離脱することになり、何かわからないけれど恐怖があった、という下げでした。

3位
2020年3月は、コロナウィルス下落です。正体がよくわからないウィルスが世界に蔓延し、なにかわからないけれど、かかったら大変なことになる、という恐怖で世界全体が暴落しました。

こうして並べてみると、きちんと4年おきに起こっていますが、4位以下をみると、2016年が比較的多かったんですね。

この年は、秋に米大統領選もあって、そのせいで、相場が大きくゆれましたので、そのせいでしょう。

さて、今後の相場を観るうえで、ボラテリティが高まると仮定するばあい、こうした下落、というケースが当然に起こるものとしましょう。

8月5日の下落は、過去10年間ではぶっちぎりで最大でしたが、今後、こんなことがまた起こらない、とは言えないわけです。

では、過去の暴落は、どのように推移してきたのでしょうか?

上位3位までに絞って、その後2か月の推移をみておきましょう。

期間は、それぞれの暴落直前から暴落後の2か月間をプロットしました。
翌軸の日付は2024年になっていますが、2024年に重ねて、2016,2020年を示しています。

2020年は、線がつながっていないところがありますが、二カ月目はゴールデンウィークがあったため相場がなかったという理由です。

いかがですか?

3ケースとも、だいたい1カ月で、もとの100%に戻していました。

2020年と2024年は、一度戻したのち、再び、下落がありましたので、
上昇に転じた、と言えるのは、概ね、2か月くらい先、といえるでしょう。

とはいえ、あれだけ大きな下落も、1カ月で元に戻したのです。

これは、今後を観てゆくうえで、重要な事実、として知っておくと良いでしょう。

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