奥村式資産運用術

前回は、自民総裁選以降の日経平均の動きを見ておきました。

今回は、同じ動きを、為替と合わせて読むことで、なにか別の相場の力があったかどうか、考えてみます。

同じ期間、ただし、直近の足は11/5 ザラバまで伸ばしたものを、ドル円と日経平均と合わせてプロットしました。

どうでしょうか。

こうした2つのグラフを読むときは、共通に動いている時期、と。そうではない時期、をまずみておきます。

10月15日までは、おおむね同じ動きをしています。

つまり、円安と株高が、歩調を合わせて動きました。

総裁選が決定する直前は、日経平均が大きく揺れ動きましたが、これは為替とは無関係に、円高と株高を期待した思い込みの動きでしょう。

それ以外は、10月15日までは株が上がってきたのは、円安を好感してのものであったと(このグラフからは)読み取れます。

10月16日は、日経平均で730円安と、株価が大きく下げました。

この程度の下げであれば、理由がなくても日々起こることですが、ロイターなどの
ニュース媒体によると、オランダのASML(半導体製造装置のメーカー)が業績見通し
を下方修正したことが要因として伝わっています。

ほんとうにそうであったのか、確認しておきましょう。

米NASDDAQは、15日、187ドル下げて終えました。
1.0%の下落に相当します。

NYダウは、15日、316ドル下げて終えました。
これは、0.7%の下落に相当します。

一方、日経平均の730円というのは、1.8%です。

日経平均の方が、
NSADAQより 80%も大きく下方に反応
NYダウより 43%も大きく下方に反応

したという事になります。
しかも、NSADAQも、NYdowも、その数日でもとの水準に戻しています。

日経平均だけが、一度も戻せずにいる状況、です。

ちなみに、この下げがあった前日の株価を100とすると、

11月5日の時点の株価は、このようになります。

日本だけが戻していません。

しかも、10/14日より、ずっと円安になっているにもかかわらず、です。

いつもの、日本病が出ている感じです。

欧米より大きく下げる習慣アンダーシュートですね。

これは、そうながく続きません。

11/4の水準の平均は97.2%ですので、そのあたりまでは、短期で修正できる、
つまりスグ戻せるのではないか、という読みができますね。
その水準は、38794円です。

(実際、11/5 は、前場に480円程度、上昇していますね)

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