半導体サイクルと相場
WSTS(WORLD SEMICONDUCTOR TRADE STATISTICs、世界半導体市場の統計)
というものがあります。
市場統計や市場予想も行っていて、直近の予測会議は、今年5月に神戸で行われました。
2024年から、世界の半導体市場は回復し、生産能力も大きく増やしています。
さらに、今後も拡大するようです。
最新のレポートから、市場の流れを見てみましょう.
これをみると、世界の半導体市場は拡大サイクルに入っており、しばらくは拡大を続けます。
これを引っ張るのは生成AIです。
いまは、データセンターなどのインフラが中心ですが、
今後、3年で組み込み型デバイスやソフトに比重が移り、
その後、そうしたインフラやデバイスを利用したゲームや
応用アプリに比重が移ることが予想されています。
こうした動きに加えて、日本に関していえば、
政府が半導体工場を誘致してきた成果が出始め、
2024年に熊本でTSMCの工場が始動します。
北海道でラピダスも工場を作っています。
このサイクル、相場とどう関係あるのかというと、おおアリ、なんです。
まず、この半導体サイクルは、米国のISM製造業指数と連動します。
ISM製造業指数は、Nasdaqと連動します。
Nasdaqは、TOPIXと連動します。
TOPIXは、日経平均と連動します。
なので、芋づるしきですが、半導体が売れると日経平均は上がるんです。