2016年-2018年のバブル③
この時期のバブルは、大統領選と非常に密接な話であったのは前回お伝えしました。
もう8年前のことですが、あっというまに記憶から消えてしまう事実は、
時々思い起こすのも必要です。
今年も大統領選の年ですね。
4年に1回しか来ない年でもありますが、相場は同じような頃を繰り返す
ことが大変多いのです。
歴史は繰り返す、
忘れたころにまたやってくる。
2016年に大統領選挙を終えた米国は、2017年になってもしばらくは
堅調でした。
米国では、大統領選を11月に終え、翌年に新大統領が就任します。
特に政権交代後、最初の100日をハネムーンと呼び、
その期間は相場も伸びることが多いのです。
別に1カ月でも、半年でもよいはずですが、第32代ルーズベルト大統領が
初めて大統領になった時、ラジオ演説で最初の100日を見てほしい、
といったのが、このハネムーンの起源のようです。
戦前の話ですが。
就任前から、2016年の選挙終了後、からトランプラリーはスタートしています
し、その翌年も米株は順調に大きく伸びました。
日本株と合わせてみておきましょう。
日米ともに、すさまじく上昇していますね。
世界同時景気回復の兆候が出てきて、米国が8月末に法人税減税と
税制改革を推し進めた成果と関係があります。
世界的にも、景気敏感株、とくにITと半導体のセクターが上昇を
けん引しています。
たとえばアップル、フェイスブックは50%越の上昇、マイクロソフト、グーグルも
37%越の上昇を果たしています。
日経平均に関しては、3-4月にがくんと落ちた後、5月初めには戻し、
夏の間もみ合ったのち、9月から一気に上昇を始めています。
この年は、4月までは欧州で選挙を控えた不透明感のムードが相場を
支配していた理由もあったと思います。
しかし、世界経済の回復は数字的にも明らかになってきた夏以降に、目に見えて
相場が変化した、ということになります。
この時期は、アベノミクスの成果も出てきて、業績が上昇、景気も上がってきた
ことと無関係ではありません。
こうした動きは、チャート分析では予想できないものだったはずです。
なにしろ、日経平均は、26年ぶりの高値を抜いたわけですから。