もう2023年も最後の週になりました。
2023年の株式相場は、実に良いものでしたね。
ちょっと、みておきましょう。
年初から、エイヤで計算すると、30%上昇しました。
なにしろ、33年ぶりの高値更新でしたからね。
なぜ、こんなに上がったか?
本来の位置に戻そうという動きが始まっているから、でしょう。
今までの位置が、安すぎたのです。
そう考えるのが、もっともよい説明になると考えます。
経済も、一言でいうと良いものでした。
経済の最大の良い点は、デフレが終焉したことです。
もともとは国際価格、特にエネルギーや食糧価格が上昇したのが大きな理由で価格高騰になってきたうえに、円安が加わって拍車がかかったから、なのですが、それだけだと、あまり良いとも言えませんね。
でも、良いことが起きてきたのです。
円安でインバウンドも回復したから?
それもありますね。海外からみたらもともと、物価が安い日本で今の円安は大バーゲンです。
でも、それは一過性のものかもしれませんから、来年は期待できません。。
値上げを当たり前だと思う、文化です。
ここ30年も日本が経験してこなかった値上げが一般化したのです。
そう、インフレの復活です。
これを、長い間日本人は忘れていました。
企業が正常な経済活動において、値上げを普通にできるようになったのは今後の経済にとっては良いことです。
いち生活者としては値上げは好ましくないのですが、少なくとも日本経済という大局的な見方では圧倒的に良いことです。
そして賃上げ。
これも、適度なインフレの良い面です。
厚労省の企業統計では、2023年の賃上げは3.6%でした。
この統計対象は、資本金10億円、かつ、1000人以上の従業員がいる大企業ですが、来年以降、中小企業へも波及ししてゆくと思います。
今後、フレンドシュアリングが進み、グローバルサプライチェーンの相手は、志や文化が近い自由経済国中心で枠組みが進むことになってゆきます。
経済成長が期待通り進むならば、2024年も、本来の位置に向かって、株価は上がり続けるでしょう。
皆さま、良いお年を。