マーケットの魔術師という名著があります。
主に米国のファンドの名トレーダーが、成功の秘訣を言葉にした記録です。
ジャックDシュワッガーが著者で、この方もまた、ファンドの代表でもあります。
原題 Market Wizards~Interviews with top traders~
の翻訳(日本版)が出たのは1992年でした。
日経新聞社で出版されましたが、その日本語翻訳は、僕が所属していた
部門(自己売買部門)で担当したことをよく覚えています。
その翻訳権を得てきた当時の時のボスとつい最近お会いしたのですが、
それがきっかけで、手元にもあるこの本を再度パラパラとめくってみました。
最初に、
/*
「本書を読まずして、投資することなかれ」これが世界的なトップトレーダーが口をそれえる「常識」である。
*/
というニクいキャッチがついています。
ノウハウというよりも、成功者が残した教え、として役に立つので、いくつか紹介しましょう。
トレードがうまくいかないときは枚数を減らせ
損が出て不愉快な時は答えはシンプル、手じまえ
トレードがうまくいっているときは枚数を増やせ
要するに自分の波をとらえて、
乗っていればもっと乗り、
乗っていないときは抑える(場合によっては降りる)
ということですね。
もうひとつおまけ。
割安は買え
怒り(ヒステリー)は売れ
感情が判断を狂わせることを物語る名言です。
当初は日経から出版されたこの本、2001年(だと思う)からパンローリングから再発され、
今に至っています。
かなり好評だったので、それ以降、ピンク本(株式編)、パープル本(続編)など、シリーズ化されています。
だいぶ前からある本ですが、中身は決して古くなっていません。
ほかにもまだまだありますので、ぜひ手に取ってみてください。