奥村式資産運用術
ダブルトップのわな
テクニカル分析派の方は、ダブルトップはご存じだと思います。
ここでいうダブルトップとは、短期間に2つのピークをもつと、それをもって上昇は終わる。あとは下降するのみです。つまりは、上昇トレンドの終わりのパターンいいます。
2つめのトップをつけて下りはじめ、直近安値を下回ったとき、2つ目のピーク=売りサインにもなります。
今年6月から7月にかけて、明確にダブルトップが形成されたようです。(ようです、というのは、お客様の中で、テクニカルをよく使うお方が、教えてくれたから、です)
みてみましょう。
確かに、2つめのトップが直近安値を下回って数日は下がり続けました。これをもって、売れ、売れ―という方が多くなってきたのは,このテクニカル手法によるものかもしれません。
でもこれ、日足でみるからこうなっているだけだとしたら、どうでしょう?
この1カ月を、1時間足でみるとこうなります。
ダブルトップと思っていた形は、実はトリプルトップであったことがわかります。
いわゆるヘッドアンドショルダーを形成していますね。
足を変えると、景色がガラッと変わるんです。
そして、何(分,時間、日、週)足をみるか、は、人それぞれ。
ダブルトップを信じるか、一目均衡表を信じるか、移動平均を信じるか、も人それぞれ。
結局、流派ごとに細かく意見が分かれ、テクニカル分析だけでは、なかなか、当たらないということになるね、
という話なんです。
奥村尚