奥村式資産運用術

リスク分析

このblogを書くために、

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今年の日経平均の推移を
あらためて眺めてみるか
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と考えました。

合わせて市場の様子を
分析していますので
その話をします。

今年の正月明けの2023年1月4日、
日経平均は下落でスタートしており
なんと終値は2万5717円でした。

いまから見ると、
とても安いですね。

しかし1カ月で
2千円も上昇しています。

その後4月までは
目立った上昇はしていないのですが、

4月以降はまたまた
大きな上昇を果たしています。

その理由としては
海外投資家の買い越しにあることは、
すでに過去のblogで書いた通りです。

今回は別の観点で、
リスク分析という見方を紹介します。

リスクに対して、
ボラテリティという
言葉も聞くことがあると思います。

リスクとボラテリティは、
同じ意味です。

そしてリスクという概念は、
少し複雑です。
計算式もあります。

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投資というのは、
リスクとリターンの関係があり、
それは必ず数値に落とします
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これはblogなので、
厳密な定義の話をせずに、

おおざっぱに理解するために、
単純化してお伝えします。

リスクを
株価(ここでは日経平均)の変化の大きさ
としておきましょう。

リスクが大きくなると、
価格の振れが大きくなります。

まずは2023年のリスク推移を
日経平均と並べてみましょう。

今年の期間を見る限り、
このような傾向が見て取れます。

1:リスクが上昇する局面では
日経平均が上がってゆく関係がある

2:リスクが下降する局面では
日経平均は上がらない

3:リスクの推移をみるとリズムがある。
そのリズムをみると今がピークで、
そのうちまたリスクは下がって
ゆくように見える。

4:リスクが大きく上昇するとき、
日経平均が大きく下落する。

『1-3』まで読み取ると、
今後リスクが下降する局面になるので、

『日経平均は上がらない』
と予想することができますね。

『4』に関しては、
恐怖指数を思い出す人もおおいでしょう。

恐怖指数は、VIXとして知られていますが、
米国の代表的株価指数である

SP500を対象とする取引のリスクを
算出した数値なんです。

VIXが大きく上昇すると、
SP500は大きく下落する関係があります。

今後リスクが下降するとして、
日経平均は上がらないとすると、
下げてゆくのでしょうか?

たぶん、そうはなりません。
いまの水準を維持して
推移すると思います。

相場の材料もしばらくはないので、
今年の2月のような推移を
するのではないでしょうか。

奥村尚