奥村式資産運用術
ドル円レートと日経平均
6月に入っても、
日経平均は結構好調を維持しています。
前回のblogでは、円安が理由の一つであると書きました。
では今年度(4月)に入ってからの、ドル円と日経平均の関係をみておきましょう。
縦軸は左がNk225右がドル円レートです。
なんだかドル円が上昇するのにぴったり合わせて日経平均が上がっている感じがありますね。
その感じを具体的に相関として見たのが下のグラフです。
ドル円レートと日経平均は、きれいに一直線に並んでおり、正比例の関係になるのがわかります。
xをドル円レート、yを日経平均とすると、
少なくともこの期間(4月以降6月12日まで)においては、
ーーーーーーーーーーーーーーY=490x – 37073 ・・・・・(1)ーーーーーーーーーーーーーーという関係が成り立っています。
その確からしさ(決定係数といいます)『R^2=88%』です。
いいかえると、日経平均はドル円レートという要素だけで、88%は決定されるといえます。
この先(1)の関係が成立したまま日経平均が上昇(あるいは下落)してゆくと、
ーーーーーーーーーーー日経平均 ドル円レート30000円 137円31000円 139円33000円 143円34000円 145円35000円 147円36000円 149円ーーーーーーーーーーー
というように双方が上昇(あるいは下落)することになります。
実際にはこの(1)の関係は、少しづつ変化してゆくので、
この表のようにはゆかない可能性がありますが、
今後を占う上では、重要な関係として覚えておくと良いと思います。
奥村尚