奥村式資産運用術
止まらない日本株の上昇
From:奥村尚東京のオフィスより、、、
このところ、日経平均が凄い勢いで上昇していますね。
どのくらい凄いのか、他の先進国と比べてみましょう。
過去3カ月の推移をプロットしてみました。
独の指数であるDAXは、3カ月で2%の上昇です。
『まぁまぁ』といったところですね。『NYdow』はほぼゼロです。
これに対し日経平均は、15%も上昇しました。
3カ月で15%というのは、圧倒的です。
この調子が仮に1年続くのであれば、3カ月前の60%も上昇することになります。
3カ月前の「28238円」が、なんと、あと9カ月後に「45180円」になる計算です。
まさか、、、さすがにそうはならないでしょうが、
それにしても、日本だけがなぜこんなに上がったのでしょうか?
これは知っておきたいところですね。
今年度の業績が、それほど良くなったのでしょうか?
ちょっと一株当たりの予想利益を見てみましょう。
同じ期間(過去3カ月)をプロットしました。
増えていませんね。むしろ減っています。
業績は少しばかり悪化しているようです。
とすると、買いたい気持ちが大きく増えたことになります。
それも他の先進国はそんなことが起きていないのに日本だけです。
JPX(東証)が毎週木曜日に集計して発表する投資部門別売買状況というものがあります。https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/investor-type/
これをみると、理由が判明してきます。
今年3月第3週を境に、外国人投資家が買いを入れ始めてきたのです。
ちょうどその時から、日経平均は大きく上昇を始めました。
そして、まだ外国人の買い越しは続いています。
国内の機関投資家は、上昇を始めた株式を
利食い売りをする傾向があり、そのためずっと売り越しています。
国内の個人投資家も売り越しています。
おそらく、機関投資家と同じ理由でしょう。
つまり今の日経平均は、外国人が買い支えている構図であることがわかります。
いったいなぜ?
この理由としてひとつは円安でしょう。
円安が進んで、割安になったわけです。他にいくつも理由はあると思います。
またいつまで続くのかも、気になるところですね。
ちょっと考えてみると、とても良い相場の勉強になります。ぜひトライしてみてください。
奥村尚