奥村式資産運用術

相場間の関係を利用して低リスクで利ザヤをとる

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

今週の月曜日(5月29日)の相場は、
デートレーダーには絶好のトレード日和でした。

結構な確実性をもって
儲けることができたはずです。

その話を少し掘り
下げてしてみます。

時々引用する話ですが、
株式相場の変動の要素は、

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株価= 買いたい気持ち × 利益
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として、
2つに分解できますね。

今回はこの中の、
『買いたい気持ち』
注目してみましょう。

日本の株式相場は29日(月)、
大きく上げて(約500円高)始まりました。

その後さらに
上昇(2.08%)もしています。

これはその前営業日である26(金)の
日本時間深夜に
NYdowが大きく上げて終わったからです。

この二日間の相場を、
同じグラフで見てみましょう。

日米の買いたい気持ちの大きさと、
その差も示しておきました。

この差を『お金にしてみる』という
トレードの原理を説明します。

NYdowは、米国債の上限問題の解決を
好感してズンと上げました。
ちょうど前日比1%の上昇で引けています。

これはNYdowの買いたい気持ちが
大きくなったものといえます。

この買いたい気持ちが日本にも伝搬し、
『日経平均が買われた』と
見ることができます。

もし伝搬した買いたい気持ちの大きさが、
米国と同じ強さであれば、
日本も1%の上昇をするはずです。

ところが日経平均は、
最大『2.08%』も上昇しました。

米国内だけの要素を理由とした
『買いたい気持ち』が
1%の強さであったのに、

日本に伝搬したとき、
それが倍以上に増幅されていたわけです。

これは明らかに行き過ぎ。
オーバーシュートです。

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必ず巻き戻されるはずだ
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と読むべきです。

どこまで巻き戻されるのかというと、
せいぜい米国と同じ程度、
『1%くらい』でしょう。

それを読み取ることができると、
2%の上昇の状態は、あっという間に
もっと下げて1%の上昇程度に戻る。

そこまで読めたなら、
トレード戦術は明確です。

朝大幅に上昇した頃に
成り行きで売りから入り、
高く売るポジションを持ちます。

決済は安く買うポジションですね。
1%程度の指値で決済をしておく、
と良いことがわかります。

実際、後場では米国と同じ状況、
「つまり1%程度の上昇で収まる程度まで」
下げたというわけです。

ちょうどいきすぎた1%程度のリターンが、
低リスクで得られたわけです。

先物では日経平均1枚のレバレッジは
1000倍ですから結構な稼ぎになりますね。

29日は終値の位置まで
ピッタリ読みが当たりましたが、
これは偶然ではないのです。

奥村尚