From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
『世界経済フォーラム(WEF)』
という国際機関があります。
国連の経済社会理事会のオブザーバーでもあり、
スイス政府が監督する組織です。
ダボス会議を主催する組織です、
と言った方が通じるでしょうか?
ちなみにこの会議は、
オンラインで誰でも視聴できます。
さて、2022年にWEFが発表した
観光魅力度ランキング(2021年集計)では、
日本が初めて1位になりました。
1 日本
2 米国
3 スペイン
4 仏
5 独
6 スイス
7 オーストラリア
8 イギリス
9 シンガポール
10 伊
鉄道の正確さ、交通機関の本数、
航空の値段などのスコアが良く、
要するにインフラとアクセスの良さが
評価されたようです。
安全性や清潔さなどもトップクラスでした。
しかし、その報告書を読むと、
食べ物の魅力という項目がありません。
なるほど、
ドイツが上位に食い込んでいるのはそのせいか?
などと失礼な事を思ったりもしました。
日本の魅力は、食べ物ではないかと思うのです。
おいしいし、安い。
衛生さに疑問を持つような店も、
まずありません。
欧米で食事すると、特にランチでは、
手を洗うヒマなしに
いきなり食事に入ることが多く、
お手拭きが出るわけではないのに
パンを手でちぎって食べる、
などというハメになることが多いと思いませんか?
日本では、そんなことはないですね。
ランチは千円も出せば十分においしく食べられる。
うどんやラーメンは数百円で食べられる。
ディナーは、奮発して1万円も払うと
信じられないクォリティである。
その上、チップはいらない。
お手拭きが出てくる
トイレもきれいです。
今や、元々高い欧米の物価高は
外食にも及んでいて、
ランチは都会だと並みでも
25ドル、チップ入れると4000円になります。
英国だとさらに高いでしょう。
人を使うレストランでは、
人件費、材料費の値上がりがひどく、
その上テナント料もかさむので、
それを商品価格に転嫁するんですね。
その代わり、
食事に使う時間は日本のように15分、
ということはありません。
うどんでも
1時間くらいかけて食べる人も多く(特にフランス)、
中々、文化の違いを感じます。
ここ2年程、
外国に行く機会が激減していたのですが、
今年はその反動もあって、
さっそくこの夏は
3回ほど行くスケジュールを組みました。
仕事なので、観光に行くわけでもないのですが、
観光をするにしても、
今年はまだまだ人だかりにはならないように思います。
相場の格言にもありますね、
人の行く裏に道あり花の山
奥村尚