奥村式資産運用術

本当に市場はオミクロン株を恐れているのか?

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

もう12月になりました。

米国では多くの企業の
事業年度は12月で終わります。

12月はクリスマス商戦と重なるので、
最後の追い込み、ラストスパートをしている最中でしょう。

「クリスマス商戦」とは、
ブラックフライデーからクリスマスまでの
1か月間の事をいいます。

(米ではHoliday seasonと呼びます)

「ブラックフライデー」というのは、
11月第4木曜日の翌日と定義されていますが、

この日は米国の祝日でもある
サンクスギビング(感謝祭)の日そのものです。

米国ではクリスマスまでの1か月というというわかりやすい期間ですね。

それにしても、
ブラックフライデーとは、、、

なんだか、株式投資をしている我々には、イヤーな名前ですね。

ブラックマンデーという言葉を思い出すからです。

1987年10月19日(月曜日)に、
NYダウが一日で実に22.6%下落しました。
下落した理由は特にありません。

相場というのは、時々そうしたことが起こります。
自己調整機能とでもいいましょうか。

今回も、マンデーではなくチューズデーですが、
世界同時、久しぶりに大きめの下落が起こりました。

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11月26日(火)下落率

仏CAC 4.75%下落
独DAX 4.15%下落
英FTSE 3.64%下落
NYダウ 2.51%下落
日経平均 2.53%下落

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下落した原因はわかりませんが、
ニュースでは、オミクロン株の恐怖として伝えられました。

WHOが、最も警戒レベルが高いと
懸念される変異株として
オミクロン株を発表したのですね。

本当に市場が恐怖したのであれば、
2%とか4%というかわいい下落で済むはずはありません。

実際、VIX(恐怖指数)は、
瞬間最大風速でもたかだか28.99でした。

たいした恐怖ではないということです。

同日、ファイザー、ビオンテックが
6週間でワクチンを製造できると発表しています。

モデルナも、2022年初には量産できると発表しました。

このウィルスに関しては、
いろいろな情報が流れていますが、

こうした事実も確認して、
落ち着くことは重要でしょう。

また、11月は月末安で終わりやすい、
というアノマリーもありますが、
その程度の話で終わるのではないでしょうか。

事前に逃げた人はよし、
逃げていない人もおちついて対処すべきです。

どうせ、(放って置けば)そのうち戻すことでしょう。

奥村尚