奥村式資産運用術
From:奥村尚東京のオフィスより、、、
仮想通貨の代表選手は、
なんといってもビットコインですね。
時価総額で、あるいは、ネームバリューのある取引所が扱うことで他を圧倒しています。
今年は中国が暗号資産関連の事業を禁止する通知を出し、
マイニングと言われる新規発掘事業を厳しく取り締りました。
シカゴ市場(CME)に上場したのが2017年12月18日です。
それ以降の推移をみておきましょう。
そのビットコインが、10月に入って50%も値を上げています。
おそろしい上昇率です。
一体、なにがおきたのでしょう?
理由はSECです。
SECとは、Securities and Exchange Commission(米国証券取引委員会)の略で、
株式や債券などの証券取引の監督・監視を行っています。
企業の不正会計やインサイダー取引なども管轄します。
10月6日に、SECゲンスラー委員長が暗号資産を禁止するつもりはないと発言し
直後にビットコイン先物に連動するETF(株式市場で売買できる投資信託)を承認しました。
このETFは、プロシェアーズが組成しJPモルガンチェースが管理者となるもので、
圧倒的な人気を集めています。
プロシェアーズの昔から運営する金連動ETFは、18年間かけて10億ドルの資金をあつめたのですが、
ビットコイン先物男ETFは、なんとたった2日で、その資金を集めたのです。
ETF史上最速です。
1か月で実に50%も上昇したという、10月のビットコインの動きも、みてみましょう。
10月26日時点で時価総額は133兆6550億円。
東証全企業の2割ほどの価値があることになりますね。
米国ではニューヨーク市場にETFが上場したので
株式と同じように売買できますが(10/19 ティッカーBITO)、
現時点では日本にいてそのETFを売買できる証券会社はありません。
日本の証券会社やFX会社経由だと、CFDで売買することができますが、
FXと同様、売買益は雑所得として扱われますから、
利益に対して最大55%の課税があります。
ご注意ください。
奥村尚