奥村式資産運用術

黄金時代の記憶

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

ビートルズが解散して幕を開けた
1970年代から80年代にかけては、
ロックという音楽の黄金時代でした。

ロックンロール黄金時代という作品が
モットザフープルから発表されたのが
1974年です。

同じ時期、米国では

もう一つの黄金時代もありました。

債券です。

米金利は、
第二次世界大戦後は1981年まで
ずっと上昇を続けていたのです。

1954年からの推移を、
ちょっとみてみましょう。

債券黄金時代を枠で囲ってみました。

1970-1990 です。

まさに、

ロックンロール黄金時代と重なりますね。

ここで、FFレートという言葉を
説明しておきます。

日欧米どこも共通しているのですが、
市中銀行は、預金規模に応じて
中央銀行に準備金を預ける義務があります。

銀行が準備金を差し入れるときに、
一日単位での短期的な資金を貸し借り
するための市場があるのですが、

この市場でつける金利は、
中央銀行が政策金利と同じになるように
操作しています。

米国では、これを
フェデラルファンド(FF)レート
と呼んでいます。

ファンドという言葉を使っていますが、
別に投資信託ではなく、金利の事です。

金利なので、年利で表記します。

FOMCが誘導目標を変更し
1.25%から1.5%に引き上げた、
などというニュースがあったとします。

FRBが行う金融政策における金利を
1.25に引き上げるというのは、

このFFレートを1.25%に(引き上げて)
誘導する、ということをいいます。

つまり、

FFレート=FRBが決める
(正確にはFOMCという会議が決める)
短期金利

です。

現時点でのFFレートは、0-0.25%です。
いわゆる、ゼロ金利ですね。

1981年には、20%を超えたのですね。

驚くべき金利です。

当時、レーガン政権時代でした。
FRB議長はポールボルカー。

FFレートを20%に引き上げ、
米国のインフレを封じ込めました。

そのおかげで、景気後退を招きましたが、

債券から株式へ
の流れを作った功績でしられます。

この時代のあとに、長期にわたって
米株は上昇を続けることになります。

中央銀行の権威と重要性を世界に知らしめた
凄い人としてしられています。

奥村尚