奥村式資産運用術
From:奥村尚東京のオフィスより、、、
つい最近、
ペドロ&カプリシャスというグループの『別れの朝』という曲をききました。
ものすごい昔ヒットした曲であり、当時は子供だったので歌詞なんて知らなかったのですが、
あらためて聞くとすごい名曲です。
この曲を聴いて、
相場との関係を感じました。
なにを感じたのか?
イリュージョンです。
…ん?
わけがわかりませんよね。
少し自分でも整理しながら説明してみます。
音楽を聴くのは、誰もがする行為であり、経験です。
CDやネット配信を使って同じ楽曲を聞く場合、
あるいは、
同じコンサートで音楽を聞く場合、誰もが全く同じ音楽を、つまり
全く同じ音を聴いているはずです。
ところが、聞こえ方や感じ方、解釈は各者各様、
皆違いますね。
好き嫌いというシンプルな事ではなく、もっと複雑な要素が絡んでいるのだと思います。
同じ音楽を聞いていた時の過去の自分の行動や記憶。
歌詞の解釈。
あるいは、その音楽がもたらす何か、等が自分自身のなにかと化学反応する。
それらが音楽を聴いて自分の中で独特によみがえり、
自分なりの解釈と変化してゆくのではないか
と思います。
たとえば、失恋の曲であれば、
自分の失恋の記憶と結びつけ、自分の悲しさで涙する。
つまり、
音楽自体は同じでも、その音楽を使って、
我々は自分のイリュージョンを見ているのでしょう。
曲を聴く前から、そのイリュージョンを見ることをわかっていることが多く、
このイリュージョンは再現性があると思います。
解釈が各者各様違うのは当然ですね。
特に何度でも感じたいイリュージョンならば同じ音楽を何度でも聞く。
似たようなことが、相場分析でもいえるのではないかと思いました。
特にチャート分析は、その手法によって解釈はまちまちですが、例えば補助線一本ひくだけで、真逆の判断になる事も多いでしょう。
その補助線を引くのはあなたですが、
補助線を「そのように引く」という行為は既に自分のための独自のイリュージョンを見ようとしているのではないでしょうか。
下がると既に自分で判断しているから、
下がるというイリュージョンを見るために、それを明示する補助線を無意識に引く。
そうすると形になるので、意識が明確になる。
しかも、
予想が外れた時は意識から消去し、当たった時の記憶だけ、どんどん蓄積するので、
この方法はよく当たる、と思い込む傾向が出てくる。
もし、
今の手法で負けているのであれば、その手法は、あなたを失敗へと導きます。
今の方法は継続すべきではないのです。
無意識が自分を滅ぼすことになりかねません。意識して、断ち切るのがよろしいでしょう。
幸運なことに、今の手法で相場で勝ち続けているのであれば、
正のスパイラルです。
今後も続けると良いでしょう。
奥村尚