奥村式資産運用術

【相場観】過去をヒントに今後を予想

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

日経平均は、10月30日から、
一気にギアを上げて、
強い上昇に入りました。

10月30日は、22,977円。

11月16日は、26,043円
で寄り付きました。

11日間で3,065円の上げ。

1日平均278円も
上昇が続いています。

25,500円は、2020年末くらい
と思っていましたが、

すでに達成し、
26,000円を超えて
上げてきましたね。

似たようなことは、
4年前にも起こりました。

2016年11月9日。

トランプ候補がヒラリー候補を破り、
一般投票で勝利した大統領選。

その当日頃は919円もの下げでしたが、
その後は一気に値を上げ続けました。

結局、2016年は上げ続け、
3,000円近く上げた状態が
翌年も継続します。

当時の上昇比率は、
11月9日を起点にすると、
2016年内で実に20%でした。

一度あることは二度ある。

2020年度の上昇が、今の調子で続くと、
一体どのくらいまでいくのでしょうか。

今年の推移を数式で推計した点線
を入れてみましょう。

二種類の方法で推計しました。

ひとつめは、

直線的に推計する簡単な方法です。

これだと、年末には、現在と同じ水準、
だいたい26,000円と出ました。

もうひとつは、

二次曲線で推計する方法です。

二次式なので、ピークをもち、
そのピークを過ぎると下げに転じる
というカーブになりました。

ですので、年末は今より少し下がり、
23,000円台中ほどと出ました。

点線では示しませんでしたが、
もし、ギアを上げた状態の、つまり、

10月30日以降の上げの状況が
年末まで続くと、

一体どうなるでしょうか。

10月30日からの直線的な上げを、
そのまま延長すると答えが出ます。

なんと、

12月30日には、38,300円になります。

まさか。

ちょっと極端なものになりました。

今のところ、

このようにさらに値を上げて
ずんずん進むとは思えませんし、

勢いがありすぎるので、
どこかで、調整するでしょう。

とはいえ、

細かな上がり下がりはあるとして、

いまの相場は下がらぬが長持ちする
と思います。

今の水準のまま年末まで推移するだけで、
大成功といったところでしょう。

しかし、今後来るであろう
相場の流れが始まっているとすると、

来年末に30,000円というのは、

案外現実的な範疇になってきた
とも思えます。

奥村尚