奥村式資産運用術
From:奥村尚東京のオフィスより、、、
近頃の株価(日経平均)は、
いろいろなイベントを乗り越え、上がり下がりはしながらも、堅調な推移をしています。
どこまで上がるでしょうか。
いろいろな考え方があります。
「儲かっていないのに上がりすぎである。
これ以上あがると割高になりすぎるから、
近いうちに、突然暴落するに違いない。」
または、
「欧米にくらべるとまだ割安である。
なにかのきっかけで、一気に上がるに違いない。」
上がると思う人、下がると思う人、
それぞれの思惑で注文が市場へ出され、
その結果の数字が株価なのですね。
注文を出した一人一人にインタビューすることはできないので、
この数字は全てを物語るわけではありませんが、
数字から読み取れることもあります。
今年度末時点での株価を、数字から導いてみましょう。
今回は、日経平均の株価を読むときに基本となる数字、『解散価値』を使います。
解散価値とは、
日経平均採用会社225社が、本日解散するとしたら、いくらになるか、
という会計上の机上の基礎数字です。
2020年11月6日時点では、21,718円でした。
この数字は毎日更新され、日経新聞社が公表していますが、
2018年からの推移をみると、こうなっています。
極端に下げた時がありますが、これは今年3月のコロナ暴落の時です。
なんだか、
見事に直線的に上がっていますね。
定規で線を引いてみて、それを延長すると、
この先が予想できそうです。
それをやってみましょう。
点線で示したのは、直線近似線です。
簡単に計算すると、
日経平均解散価値 = 3.5326x-134485 ・・・・ (1)
と近似できました。
xは、エクセル内部でもつ、日付を数字で表した時の値です。
今期末は、2021年3月29日ですが、Excelでは、その日付は、44284と表現されます。
(1)に代入すると、
日経平均解散価値=21942
と出ます。
この数字は解散価値ですから、現在のPBRをかけると、
日経平均を予想できます。
PBRは、
解散価値の何倍買われているかという割安さ(あるいは割高さ)を示す倍率です。
2018年は平均1.22019年は平均1.092020年は平均1.05
でした。
3年間平均では、1.12となりますので、
この数字をつかい計算してみます。
21942 * 1.12 = 24590
となります。
仮に2018年の水準、1.2くらいになると、
26,343円
これは、強気が過ぎるかもしれませんが、
ここまで進んでも不思議ではないのです。
いまのトレンドでは、強気が継続していますので、
少しばかり強気に予想して、ふたつの間をとっておきましょうか。
25,500円、というくらいが妥当なところに思えます。
今年度末、来年三月末の株価予想です。
奥村尚