From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
おはようございます。
ジョンズホプキンス大という大学が米国にあります。
ボルチモア(メリーランド州)にある大学で、
特に医学では全米でもトップレベルの実績を誇る名門校です。
最近では、新型コロナウイルスの特設サイト
(covid-19ダッシュボード)で、全世界の感染者数の
情報を一元化し、世界的に有名になりました。
世界中のマスコミがここのデータを引用しています。
私も時々引用したりしてお世話になっています:
https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/
国別の感染者数が最初に出てくるのですが、
これによると、7月14日午前の時点で
感染者数の多い順ではこうなっています。
1:米国(約331万人)
2:ブラジル(約187万人)
3:インド(約88万人)
よーくみると、ダイヤモンドプリンセスが
145位(712名)などとなっており、
国だけではないこともわかります。
ランキング上位(というよりはワースト)
3位までの国の一日の感染者推移をみてみましょう。
米国はワースト1です。
縦軸のスケールは60k超 つまり、
現在進行形で毎日6万人の感染者が
みつかっているということになります。
ブラジルも似たようなもので、
あまりに圧倒的な数字です。
インドは、一日あたりではブラジルや米国の
半分程度ですが、それでも一日3万人に迫る
感染者が発生しています。
そして、この3国に共通しているのは、
まだ増えている最中であるということです。
特に米国のカーブをみると、4月の段階で
第1波がピークをつけ、それが収まる前に
次の第二波が来ている。
第一波の抑え込みに失敗したというわけです。
欧州をみると、
7:英国(287千人)
10:イタリア(241千人)
と順位は上位ながら、心配された国々は
第一波の抑え込みに見事に成功している
ことがわかえいます。
注目のスェーデンは25位でした。
この国は、感染者が拡大しても
ロックダウンせず、休業要請せず、
レストランやカフェも通常営業を
押し通した国です。
ロックダウンをしても効果は明確ではなく、
死者数は変わらない、として自然体で
経済を動かしているのです。
25:スウェーデン (715千人)
数字的には、ロックダウンしてもしなくても、
同じような感染者数だったであろうということになり、
一定の成功はおさめたようです。
ただし、死亡率はノルウェーの10倍となり、
ノルウェーはスェーデンとの国境を封鎖しています。
英国も、当初、スェーデン式に
ロックダウンにはネガティブでしたが、
あまりの勢いで拡大し、しかも
ジョンソン首相本人が感染したので、
ロックダウンを選択した経緯がありました。
アジアは、どの国も順位が低い
(感染者数が少ない)のが注目されます。
特にマレーシア以下、1万人を割っています。
こうした国の感染者が少ないのは、
なにか理由があるはずで、
それを解明することが今後
ウィルスの克服につながるものと思いますが、
今のところ、そうした研究成果は出ていません。
56:日本(21,841)
57:豪州(18,897)
63:韓国(13479)
71:マレーシア(8719)
97:タイ(3217)
152:台湾(451)
154:ベトナム(372)
目下のところ、米国の第二波が
いつの段階で収束に向かうのか、重要です。
これが米国経済の再生のカギを握り、
ひいては世界経済を牽引する
米国経済に頼る日本の運命もかかっている、
ということになりますね。
米国んの第二波の対応次第で、
来年の五輪の開催にも大きな影響があると思います。
奥村尚