奥村式資産運用術

世界的下落に翻弄されないための分析データ

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

先週末から今週にかけて、
株式市場はコロナウィルスの拡大に
歯止めがかからない事を懸念して
世界的に下落してきました。

21日、米国では世界経済が悪化する
という懸念から、2月の米総合PMI
(購買担当者指数,IHS発表)は
大きく低下しました。

24日のNYダウは、1031ドル安(-3.1%)でした。

「あぁ、大変だ大変だ、また下がったら破産するぅ」

「こりゃあ急いで損切りせにゃならんわ」

という方もいるかもしれませんが
慌てないでください。

現状を確認してみましょう。

25日の日経平均は、
終値ベースでは3.34%下落しました。

過去、これよりひどい下げになった
実際の日数を数えてみると189日ありました。

昨日までの営業日は19289日ありますので、
確率を計算すると、

189/19289=0.98%

です。

これは、102回に1度は起こる事になります。

だいたい、年に2.5回です。

年に何度かは起こっている事なんです。

少しは落ち着いたでしょうか。

あらためて、米国株式を確認してみます。

SP500は、年初来安値を
特別割り込んではいません。

NYダウは、一見大きく下げましたが
別の理由も明らかに関与しています。

寄与率が大きいユナイテッドヘルスの下落が
160ドル寄与しているのです。

民主党候補のサンダース上院議員は、
国民皆保険を掲げています。

民主党らしい政策です。

それゆえ、ヘルスケア製品と
医療保険サービスを個人に提供する
この会社の株式が下落したというわけです。

だって、国家がそんなサービスをはじめたら
民間なんてひとたまりもないですからね。

サンダース上院議員リスクと言えましょうが、
現時点で懸念すべきリスクではありません。

ただ言えるのは、

サンダース候補好調

米株安

となることです。

現在の相場は、世界的に不況下の株高です。

不況への突入危機は既知であり、
皆もそんな事を百も承知で株高のなか
トレードをしているのです。

これは、完全なる金融相場を意味します。

つまり、景気ではなく
中央銀行による金融政策が株価を決めている
わけです。

少なくとも米国株には、
弱気になる必要はないと思います。

奥村尚