奥村式資産運用術
全産業の利益減少はいつまで続くか
From:奥村尚東京のオフィスより、、、
おはようございます。
3月も来週で営業日を終了します。
2018年度も終わりが見えてきました。
大手シンクタンクでも、今期の企業決算の予想を終えようとしていて、来期の予想も始まっています。
今年度の全産業の売上高は、既に開示が終わった第3四半期では前年比プラス、しかし経常利益ベースではマイナスでした。
売り上げがupしているのは、経済が好調である証です。
その割に利益が減少しているのは、経費が増大していることになります。
人件費、原油高などが大きな要因となっているはずです。
自然災害が要因となった第二四半期(7-9月期)の落ち込みから(復旧など)回復のための費用というのも影響しているとも思います。
いずれにしても、利益率は減少しているわけですね。
今年になって、業績下方修正も増えてきていることから、この傾向は期末決算まで続くものと思います。
ところで、ある会社A社の株価は、今の利益と、今後の稼ぐ期待の二つの要素で決まります。
利益は、一株当たりの利益(EPS)に言い換え、
今後の稼ぐ期待は、その利益の何倍まで株価が買われているか(PER)と言い換えると、
EPS x PER = 株価、
という数式で示すことができることは、以前もお伝えしました。
日経平均も一つの会社と見立てて、同じようにEPSとPERを計算できます。
3月18(月)終値時点の日経平均のEPSは、1716.07円。
PERは12.58倍です(日経新聞より)。
月平均では、2019年1月 11.762019年2月 12.152019年3月 12.40でした(3月は18日までの集計)。
徐々に良くなってきていますね。
昨年10月以降をチャートにすると、こうなります。
PERは、センチメントと言い換えても良いので、投資気運は上昇してきていることがわかります。
これは、残り少ない今年度の取引に向かう上で、よく意識すると良いと思います。
では、次週もお楽しみに。
奥村尚