From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
おはようございます。
今週は寒いですね。
先週末、札幌雪祭りに出かけてきました。
その前まで出張していた米国も
とても寒かったのですが、
北海道は丁度冬型の気圧配置になっていたので、
最低気温-10度、最高気温でもマイナス。
そんな寒い中でも
雪まつり自体は盛況で、
巨大な雪像を楽しめました。
食事のラーメンも、
寒い中を歩いて
ようやくたどり着いたので、
余計にありがたく感じました。
そして、、
札幌から東京に
帰ってきてからも寒いです。
今年は久しぶりに寒さを
満喫できたとも言えます。
まだ寒さは続きそうです。
さて、先週は、
ケリーという数学者が編み出した
トレードサイズの計算式(ケリー基準)を
紹介しました。
f= 2*P -1
ただし、Pは勝率 0 < = P < = 1
まず、数式は、読むことです。
2*P-1 の意味を考えてみましょう。
もし、Pが0.5以下であれば、
2倍しても1以下になります。
その値から1を引くのですから、
P = 0.5 のとき、f=0 です。
つまり、Pが50%未満であれば、
fは負の値になる事に気が付きます。
これは、勝率が50%未満のときは、
トレードサイズはマイナスになる事を意味し、
勝負するに値しない、
つまりは投資すべきではない、
ということになります。
株式投資や先物投資においては、
オプション商品というものがあって、
既にマーケットがつけている買い、
もしくは売りの価格と量がわかっているので、
ある戦略X
(たとえばa円でB株を今買う、という戦略)が
成功する確率は計算できます。
計算できないとしても、
自信がないときの自己判断の勝率は
おそらく50%を割っているでしょう。
そういった時は、
勝負すべきではありません。
従って、ある投資戦略Xの
成功確率が50%超であれば、
はじめてケリー基準を用いて、
トレードサイズを算出する価値がある、
ということになります。
現実的には、
成功、失敗は時間軸で評価すべきであり、
期間にも依存する複雑な話となりますが、
まずは、一か八か(あるいは、やっても負ける)
勝負はすべきではない、
ということは数式からも導けるという事です。
これは、ケリー基準が示す
最も重要なアウトプットだと思います。
ケリー基準は、
もっと様々な応用ができますが、
今回は、あまり多くを語ると
もっとも重要な点が埋もれてしまうので、
この辺にしておきましょう。
寒さに負けずに、
お身体もご自愛くださいませ。
では、また次回。
奥村尚