From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
おはようございます。
皆さんがこのブログを読む頃、僕はロシアに向かっている最中です。
最初の行先は、モスクワから少しだけ東のニジニ・ノヴゴロドという都市です。
今回のワールドカップのために建設した、できたばかりのピカピカの会場があります。
ここで、クォーターファイナル(ウルグアイとフランスの試合)があります。
ワールドカップを見に行くのはスペイン大会から僕は毎回実施していまして、1982年来10回目ですから、ここまでくるとライフワークでしょうか。
今回のワールドカップでは、試合の最中も、試合の結果そのものの、意外な展開が多かったですね。
この展開を言葉として表現するなら、以前にも取り上げた、マーフィーの法則というものがあります。
「選択肢が複数あるとき、最も悪い結果に終わる方法を、人は選ぶ」とか、「失敗する可能性があるものは、失敗する」というものです。
世の中に当てはまる事象も多いですが、相場の世界でも同じことが言え、諺と間違えそうなほどピッタリ響く法則です。
今週の相場からみても、その法則が当てはまると言えます。
今週は大きな下げからスタートしました。
月、火ともに前場は安定していたものの、後場になってどんどん下げ始めた点で似た動きでした。
市場では「世界の二大経済大国が関税戦争をしたら世界経済はおしまいだ、関税戦争に日本も巻き込まれる」
など、いろいろ囁かれる中で、昨日は米国の独立記念日でNY相場は短縮営業。
困った時に肝心のNY市場がどうなるか、十分に観察できないので余計に不安は増幅されると感じた方も多いのではないでしょうか。
困った時こそ、困った問題が重なって起こる。
これまた、マーフィーの法則でしょうか、、、
今回は、7月6日(fri)に米国は、中国への関税第一弾を発動するので、実際に発動されると市場は大混乱に、、、と思っている方も多い事でしょう。
でも、そうでもないのです。
7月6日に制裁関税が発動しても、しなかったとしても、7月6日を過ぎると、イベントを消化した安堵感で上がってゆく、、、
などという展開も十分考えられることです。
昨日の引け時点で日経225のPER=12.97倍でした。
アベノミクス相場が始まってから、この水準まで下がったときは数回ありましたが、いずれもPER13倍割れの水準が底値圏となっています。
ちなみに、昨日の時点でPER 13倍=2万1800円くらいです。
「楽観的すぎますよ、日本が巻き込まれたらどうなると思いますか?」
「日本は自動車がやり玉に挙げられているんですよ。」
など思われるかもしれません。
自動車が制裁関税を掛けられたら、実際にどういうことになるか、数字で理解しておくのはおもしろいでしょう。
それではまた、続きを次回に取っておきましょう。
お楽しみに。
奥村尚