奥村式資産運用術
From:奥村尚東京のオフィスより、、、
おはようございます。
昨日、D.C.から帰ってきて、なにげなく見ていたテレビの国会中継で、倒産したジャパンライフという会社に関して質疑応答が行われていました。
どうもこの会社は、物を買わせた上でその商品をリースし、6%の利回りを保証する事業をしていたそうで、300人余りの方が1億円を超えるお金を預け、総被害額は2000億円を超えていたとのことでした。
また、別のところではある会社が、マルチ商法で広げた仮想通貨を上場確実と謳って(上場というのが会社なのか通貨なのかは不明ですが)それを売りさばいてたようで、
こちらも行政処分され、その会社は通貨の取り扱いを停止しました。
どちらも金融詐欺事件です。
今やこの世は、一歩外に出ると、いや、外に出ていないときでさえネットを通じて、驚くほど様々な儲け話が目に飛び込んできます。
つい心が揺れて、誘惑に乗ってしまいそうになることもあるかもしれませんが、こうした儲け話には、常々注意しておく必要があります。
下手をすると、預けたお金が全く違うことに使い込まれて一銭も戻ってこなかった、という被害にあうことも十分考えられます。
これは、証券会社や銀行から何かのファンドを購入し、投資したら15パーセント下落して損をした、というような話とは次元が異なります。
騙してお金を集める人々が悪いのはもちろんですが、私たち自身も、そういった人々から身を守る力を身につけていかなくてはなりません。様々な金融詐欺が横行する世の中で、現代人として必要な知識を身につける、つまりリテラシーを持つということですね。
冒頭で述べたような詐欺被害は、金融商品を扱う上で必要なリテラシーがあれば回避できた可能性があります。
誰かにお金を預ける場合、日本においてその相手は、金商法という法律に従った登録(もしくは免許、許可)事業者でなくてはなりません。
法律に従った事業者は、締結前書面(メールやPDFを含む)の交付をはじめ、広告規制、標識掲示義務、内部管理基準と監督官庁による監査を受けます。
その登録をしていない会社はモグリであって、当然違法営業なので、その投資先や運用も疑わしいと思うべきです。
儲け話につられて大金を預ける前にその預け先をよく調べるということは欠かさないように注意していきましょう。