奥村式資産運用術
From:奥村尚東京のオフィスより、、、
おはようございます。
昨日も日経平均は絶好調でした。
なぜ、いまこんなにも良く上がるのでしょうか?
米株がよくて、企業業績も好調ということは以前も書きました。
さらに加えるなら、トレード戦略上のものですが、短期的な日経平均の買い戻しが、直接の理由に挙げられるでしょう。
日経平均をTOPIXで割ったものを、NT倍率といいますが、6月9日の12.5倍をピークに下げ続け、9月8日に12.096倍まで下げました。
2013年8月以来の低さで、簡単に言えば日経平均が割安、TOPIXは割高でした。
9月8日をボトムに11日から反転をはじめ、日経平均がTOPIXに対し急激に上がりはじめてきいます。
昨日10/17引けの時点で12.37倍。
これはつまり、「TOPIX先物を売り、日経平均先物をかう」あるいは「日経平均の構成銘柄で比率の高い株式を買う」
ということになります。
東証一部の時価総額は昨日時点で635兆円。上場株式時価総額(東証一部だけではない)を一国のGDPで割ると、有名なバフェット指数が出ますが、122倍を超えてきました(米国は150を超えています).
一般には、100を超えると割高とされています。
この見方は、いろいろな解釈がありますから一概に100を超えると割高とはいえませんし、そもそも、株価や時価総額は成長するものですから、基準を100に置くという解釈も怪しいのですが、何らかのシグナルにはなるでしょう。
実際、2015年1月と、2015年11月は、日本株はバフェット指数115程度まで上がり、その後100を割り込む水準に下落しました。
昨日のバフェット指数122は、1989年バブル以来の最高水準です。
来週は、ECB理事会があり、金融緩和縮小案が提示されそうな気配もあり、今週後半から市場も感じ始める可能性があります。
これは、ドル売りユーロ買いを伴うことになるので、ドル売りの流れは円に対しても起こり、円高方向の可能性が出てきます。
そんなことをきっかけに、急な上昇相場の流れは案外長続きしていますが、今週で一服するのではないか、と考えています。
では、また次回お楽しみに。
奥村尚