奥村式資産運用術
From:奥村尚東京のオフィスより、、、
前々回、株主総会に参加して、経営者を観察しよう、という趣旨の話をしました。
実は、株主総会以外に、経営者を観察できる機会があります。
IRです。
IRとは、Investor Relationsの略です。
企業側からみると、自社を投資家に理解してもらい、自社株のホルダーになってもらうことなどを目的にした、上場企業特有の役割です。
一体なにをするのかというと、HPで情報開示をしたり、投資家向けに広報誌を作成し配布する、などを行いますが、なんといっても中心になるのは、会社をアピールする説明会や施設見学会の開催でしょう。
特に会社説明会はその場で個人投資家に会社や事業をアピールする絶好の場であり、経営者や商品を知ってもらう重要なイベントです。
新興市場の知名度がまだまだの段階である、特に新しい企業には、会社の存在をアピールすることができますから、重視されています。
IRのために、上場企業には必ずIR担当がいて、いろいろなイベントを企画します。
既存株主ではなく、広く一般投資家人を多く集めることは一社では難しいので、企業をアピールするIR説明会は1社だけでは数社あつまって、IRフェアなどと銘打って、企画します。
そうした場では多くの場合、社長自身がプレゼンをすることが多く、多くの場合、社長一人か、主要役員せいぜい1,2人を加えた程度の小さなユニットで行いますし、会場も比較的小規模なので、経営者をじっくり観察することができます。
おまけに、企業側は1社だけではなく、数社が参加する事が多いので、経営者の比較もできるというものです。
ただ、同業社が何社もIRフェアでまとまることはめったにないので、ライバル社の横一列比較はできない事はあらかじ認識しておく方がよいでしょう。
どこで開催しているか、ですが、まず、証券アナリスト協会では兜町のビルで定期的に開催しています。
結構真面目なプレゼンで、東証一部の企業も参加しているので、お勧めです。
その他にも、投資専門の新聞や、大手新聞社主催のIRフェアのような催しも頻繁に開催されています。
どれも個人投資家は無料であることが多いので、一度参加してみるのも面白いと思います。
では、また次回、お楽しみに。
奥村尚