奥村式資産運用術

相場の格言、信じていますか?

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

奥村です。

日本証券業協会のHPに、格言集が掲載されています。

この中に、もうはまだなり、まだはもうなりという名言があります。

まだ下がるのではないかと思っても、もうこれが底ではないか、(1)だからよーく考えよとも解釈できますし、まだ下がると思ってトレードを控えていても、もう底である事も多く、結局乗り遅れてうまく立ち回ることができない、(2)まぁ相場はそんなものだよ、とも解釈できます。

(1)を意識できたとして、よーく考えてもわからないので、下がると怖いのでとりあえず相場を控えてみて、乗り遅れて結局(2)になる、という解釈もできますね。

常に相場は下がったり上がったりの連続なので、誰だって下げは怖い。

今の日本の相場は、今後上げるのか?下げるのか?

それが問題なわけですから、考えてみましょう。

まず、今上げる要素は日本企業の決算。

それは、今週末くらいから、かなり明確になってきます。

1Q(第一四半期)の成績が明らかになるからです。

また、円安期待も挙げられます。
これは、具体的に数値で(どの程度の円安までいく期待があるか)
示すことができます。

そして、今下げる要素はセンチメントでしょう。

政局の行き詰まり感(日米共にですね)、円高への嫌気、アジアの地理的リスクなどでしょう。
これは、数値化しづらいものです。

いくらでも要素はありますが、こんなところが代表的なものです。

上げ下げを要素ごとに考え、その要素の重要性を読むことで、この先の相場をなんとなく方向づけることができるでしょう。

まず、上げる要素としての円安と下げる要素としての円高は、ネッティングすることができます。

どちらが支配的であるかを、差し引きけば決着です。

この先半年で考えるならば、円安方向に進む力が強い事は明白です。
日米金利差が拡大するからです。

他の要素はどうでしょう?

決算は、おそらく、良い方向でしょう。

ということは、上げる要素は少なくとも結構なポジティブさをもっていることが、わかってきます。

では、あとは、センチメントとの綱引きですね?

みなさんはどちらが強いとお考えでしょう?
センチメントは、気持ちの問題ですから、アッという間に切り替わって転換する可能性もありますし、そもそも、数値化しづらいですね。

僕は、上げる要素が強いと見ます。

このように、なんとなく上がるか下がるかを考えずに、要素に分ける事で、少しだけですが具体的に分解できると思います。

僕なら、全ての要素を数値化して自分を納得させます。

まだまだ、と思っても、もうそろそろ、、
という事もありますし、もうそろそろと思っていてもまだまだ、ととも思えます。

しかし、それを、要素に分解してみて、それぞれの要素を数値化してみると案外すっきりします。

では、次回をお楽しみに。

奥村尚