奥村式資産運用術

説明できる人は通!意外に知らない「リスク」の真実

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

今日は、リスクに関してお伝えしようと思います。

一般に投資でいうリスクは、2種類の意味をもちます。

ひとつは、①元本割れする可能性がある、というただそれだけの可能性を言うこと。

この意味合いでリスクという言葉をケースが一般社会では大半ではないかと思います。

医者にいって、治療法が数種あるときにも(元本割れの代わりに)かえって悪くなる可能性がある、に差し変えて使っています。

そして、もうひとつは、②リターンとの対比でリスクという言葉を使うこと。
金融の世界、投資の世界では、こちらの意味で使います。
ハイリスクハイリターンなどは最早一般口語でも使っています。

金融では、全てを数値で説明できます。
リターンは数値で表記できます。定義は、return= 増減した金額 / 投資元本ですね。
100円で買って120円で売ったら20円の儲けなので、
return=20円/100円= 20%です。

では、リスクは何でしょう?

説明できる人は通です。

答えだけ書くと、リターンに時間の概念をいれて変化率として計算しその標準偏差を計算する。。。。

朝から難しいですね。
これは金融学での定義で難しいので、これ以上は深く話すのは避けますが、このような性格があります。

1 同じひとつの銘柄を長期で保有し続けるとリスクは激減する

ある株式を昨日買って今日は下がったとします。
今売ると損しますが、明日は上がる期待がある。
明日下がったとしても、来週は上がる期待がある。。。

来年まで待てば、一度くらいは
買値を上回る日もくるだろう。。。
これは、直感的にも理解できると思います。

長期保有では、短期間の保有よりも元本を上回る確率が激増します。

長く保有するとリスクは増大する、と間違って思い込んでいる人が多いのですが、それは、元本割れする可能性が出てくるから、という①の一般社会用語と混同しています。

金融を知らない人に起こりがちな間違いですね。
この効果はリスクの時間分散といいます。
(ここでいう分散は、まばらに分散させて低下させるという意です)

2 異なる銘柄を混ぜてもつと、リスクは減る.

A株式とB株式が、全く違う性格をもつ会社である場合、リスクが相殺されて小さくなります。

たとえば、輸入商社Aと輸出メーカーBの株は、円高時にはAが高くなり、円安時にはBが有利です。

結局、ドル円がどうなろうと、価格が安定することになります。
いわゆるポートフォリオによるリスク分散です。

その他にも、数値で表すことで明らかになるリスクの性格が実にたくさんありますが、それはまた、別の機会にしましょう。

次回をお楽しみに。

奥村尚