From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
おはようございます。
激動の先週を無事終えました。
欧米もイースター(復活祭)も終えて、通常のマーケットに戻ってきましたね。
日本は、その相場を受けた初日ということになります。
フランス選挙で次第ではEUが滅ぶとか、北朝鮮問題は全く終わっていないとか、暗い話題も多いのですが、明るい話題も多くなってくる可能性があります。
為替がまず挙げられるでしょう。
108円台の攻防をしていたドル円レートは、少し円安に向かってくれました。
4月3日発表の日銀短観によると、大企業、製造業が事業計画のもとにしている想定為替レートは通期で108.43.
このレートを超えて円高になる場合、事業計画の数値を見直して下方修正する可能性が強まります。
だから、109円台になってくれると、日本経済には良いし、株式相場にも良いわけです。
株式相場で為替と並ぶ要素は企業業績です。
今週から、だんだんと2016年度の決算発表が本格化してきます。
世界的な景気回復の兆候は昨年から起こっていて、今年も設備投資が大きくなると見込まれています。
日本製品は、、円高(海外から見ると割高に見える価格)で
あっても需要があります。
円高の場合、製品値上げを伴うわけですが、それでも性能やサポート、寿命のなどの点で人気があるのです。
皮切りは何といっても安川電機でしょう。
ここは、メカトロニクスの大手です。
鉄鋼用大形プラント設備をはじめ、インフラ設備などを輸出しています。
毎年、この会社の決算発表は他社より早いので、今後続く大手製造業の決算を占う意味でも注目されます。
さっそく、明日(20日)が決算発表です。
ここの決算が良いと、他社も同じく良い、という気分が市場で盛り上がり、相場も持ち上がりやすくなります。
そして、この決算というのは、既に終わった2016年度(=2017年3月)決算です。
今年の日本経済は2桁の成長が見込まれています。
多くのシンクタンク発表値では、12-14%程度の成長予想が多いのです。
つまり、2017年度(来年3月の決算)は、2016年度比12%くらいはUpしている期待が大きいわけです。
それを受けて相場の雰囲気も変わることは十分に考えられます。
こうした明るいニュースにも、ぜひ注目してゆきたいと思います。
それでは、また次回をお楽しみに。
奥村尚