From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
おはようございます。
先週から、株式市場は波乱含みですね。
先月は株式市場が2万円超えの期待があったわけですが、その雰囲気は吹き飛ばされた様子にみえます。
しかし、
当事者の米国、あるいは韓国は、実はそれほど下げていません。
日本の株式市場の下落率を比べると、圧倒的に日本が大きい事に気が付かされるのです。
この1週間の騰落率は、日本が堂々のワースト1、続いて欧州(特に伊、独など)、モロッコ、ブラジル、ようやくナスダックです。
当事者はこの中に入っていません、韓国もSP500も、はワースト10に入っていません(韓国ワースト11。S&P500は12位)。
日本の株式の下げですが、海外勢の売り、が理由になるでしょう。
ここまでは良く言われることですし、事実です。
では、なぜ、当事者でもない日本が一番下げるのでしょう?
相場は、市場参加者の需要と供給だけで価格がきまります。
供給(売り)が多いので下がるわけですね。
相対の問題なので、買い(需要)がより少ないからだ、ということを考えるならば、理由は少し明確になってきます。
僕は、外人と日本人の投資リテラシーに根づいた構図であり、知恵比べに負けている、のだと考えています。
外人のきゅうりがパパ、いや、なすがママ、なんです。
外人が売っているのは明白です。
投機的に売る外人もいるし、東証が上海市場や香港市場の
ヘッジにも使われるので、売りが多くなりがちです。
その行動は外人だけでもないですが、それにひきつられて国内投資家も動揺して売る、結局、本来の売りの量にさらに売りを呼び膨れ上がった結果がこれなのです。
米国の景気は良いし(10%を超える成長が今後明確になってきます)、日本も2ケタの成長が見込まれている、とても良い年です。
その点では恐れる事はないのですが、今週末はイースター。
外人も休暇に伴いポジション調整の売りは起こるでしょうから余計に下げやすい週になると思います。
15(sat)は北朝鮮最大のお祝いもあるようなので、不確実性が増します。
実際にはそれほどボラテリティは上がっていないのですが、デイトレーダーは腕の見せ所となりそうです。
こんな時には、不測の事態に備えエントリーを見合わせるのも立派なリテラシーといえるでしょう。
では、また来週。
奥村尚