奥村式資産運用術

FOMCは織り込み済み?今日、注目すべき重要指標

From:奥村尚
東京のオフィスより、、、

おはようございます。

もう3月の半ばになってしまいました。
光陰矢の如し、です。

この時期は例年、とにかく決算の見通しが何より情報として重宝されますが、今年は珍しく違います。

世界的にも重要なイベントが多いからです。

FOMCを真っ先に思い浮かべる方は通です。

が、CMEのフェデラルファンドレート先物という短期金利の先物取引が示唆する利上げ確率は3/14時点で95%を超えており、市場はほぼ完全に織り込んでいます。

従ってサプライズが起こるとしたら、利上げが見送られた時になるでしょう。

イエレン議長は3月3日から、早期利上げのポジティブな見解を発表しており、見送られる可能性も小さいものと思います。

債務上限休止期限が3/15(水)に到来します

米国では国債発行残は上限を議会が決定しています。

しかし上限があると国債を自由に発行できなくなるのでオバマ政権時代に停止されていました。

その期限が3/15(水)で、上限が復活します。

上限引き上げが成立しないと、利払いのキャッシュを調達するための国債が発行できないため、利払いが遅れる=米国債の利払いがデフォルトになります。

デフォルトというのは、踏み倒されることだけではなく、利払いがスケジュール通りに支払われない事をふくめて使う言葉であり、そうした意味ではこれまでも何度も米国債はデフォルトになっています。

まぁ一時的に支払いが遅れるにしても、米国はお金がなくて支払いを停止するわけではないのですから、必ず収束するようにできています。

大げさにニュースで伝わる場合でも、みなさんは影響をうけないでください。

オランダ議会選挙があります。
これも3/15(水)です。

世論調査では、反EUを掲げる自由党が20%の議席(総数150議席中30議席)を得て、第1党となる見通しです。

オランダ議会は、自由民主国民党と労働党の2党が連立政権をとっていて、与党2党で合計35議席と自由党単体を上回る様子ですが、フランス(4月大統領選、6月議会選)、ドイツ(8-10月議会選)、イタリア(2018年5月)と続くEU主要大国の選挙に影響を与える事が注目されます。

トランプ大統領の予算教書演説が16日に予定されています。

米国では予算の権限は議会にあり、大統領は議会にお願いするだけの立場です。

しかも、減税の改革にあまり踏み込まないものとみられていて、市場は反応しそうにありません。

ひとつ、ふたつとイベントを消化しながら、市場が不透明感を払拭できた時、次の高みまで相場が上昇するのではないかな、と思う次第です。

それでは、次回をお楽しみに

奥村尚