From:奥村尚
東京のオフィスより、、、
おはようございます。
もう3月ですね。
ずいぶん暖かくなってきたようにも思います。
3月と言えば一年の〆の季節ですね。
卒業式もそうだし、企業でいえば本決算です。
日本の多くの企業は3月決算ですから一年の終わりは3月末。
始まりは4月1日。
毎年、この時期になると、企業決算の成績が見えてきます。
為替水準も、3月末時点での水準がかなり見えてきていますね。
期末(=3月)までの営業成績は、あと1か月でゴールを迎え、そのゴールが見えてきたということです。
実は、そのゴールは、少し前から特別な立場の人には、その数字が見えています。
それは誰でしょう?。
答えは企業経営者です。
あたりまえですね。
企業における全ての情報を統括している人ですから、見えていて当然です。
では、どのくらい前から見えているのでしょうか。
おそらく(第3四半期,3Q)が終わったときだと思います。
つまり、12月末です。
上場企業は、四半期ごとに経営成績(つまり財務諸表)の開示が義務付けられています。
四半期ごとの決算を迎えてから45日以内の開示を東証が指導していますから、どの企業も45日以内に発表します。
3Qは12月31日が期末ですから、それから45日というと2月中旬。
その45日ぎりぎりの日程で多くの企業は成績と当期予想を発表します。
みな同じ日に発表するので、一気に多数の企業成績がわかるため、相場も変動します。
3末の本決算の発表も、それから45日後にクライマックスを迎えます。
5月中旬ですね。
しかし、そのころは、新学期も始まっていて、企業は来期の営業に入っています。
実際、企業の来期費用の予算化は前年12月から始まっていて、それを年次計画として策定し4月から遂行しているわけですが、5月中旬は、もう新年度も1カ月半を経過していて、6月末に迎える第一四半期の数字を上げるための努力をしている真っ最中、というわけです。
ほとんどの企業は、3月の時点では新年度入りする4月以降を見据えて活動しており、ほとんどの投資家は、まだ確定していない年度決算を予想、想定しながら投資する、ということです。
企業は投資家のだいたい2-3カ月先を走っていて、投資家は2-3カ月遅れて業績を見ている、
という構図で、これが毎年繰り返す、これが株式相場です。
この流れを押さえておくと、相場をみる一助になるでしょう。
では、次回をお楽しみに
奥村尚