奥村式資産運用術

注意しなければいけない注文ルール

from:奥村尚
プラハのホテルより、、、

現在、プラハに滞在しております。
こちらの様子もお伝えしたいところですが、それはまた来週以降に。

本日は、僕が主催する運用塾の生徒さんからの質問について書いていこうと思います。

推奨銘柄を買うのに、上昇機運の中ではなかなか思った通りの指値で買えない。

買おうとした銘柄が、どんどん値を釣り上げているのが歯がゆい。
ということでした。

指値で買い注文を(たとえば1週間の期間で)出した場合、その後1週間で一瞬でもその指値以下になれば確実に購入できるので(特に急がなければ)、だいたい買えるのですが、買おうと思った日に限って買えるまで相場を見ているし、その相場がどんどん上昇してゆくのを見るので、なかなか買えない、
どんどん上がってしまうから今すぐ買わないと、、、、
と焦る、ということだろうと思います。

どうせいずれ下がって買う機会が訪れる可能性が高いわけですが、トレードを業としているのでなければ、1回や2回、買えなくても別に。
と割り切ってよいと思います。

ところで、成り行きで注文を出せば確実に寄り付きで買えるのですが、指値より割高になることが多いですね。

成り行きは、いくらでも良いから買いたい、という注文。

指値は、たとえば買う時900円で指値すると、900円以下で買う=900円より高い価格では買わない、という注文です。

実は、寄り付きが買指値より安くなる場合、指値注文より成り行き注文が優先されるので指値より有利になります。

どういうことかというと、成り行き注文はその全部を寄り付きで処理することになっている(東証)ので、寄り付きで確実に買う場合は、成り行きで注文するに限ります。

成り行きの注文が全数処理されたあと、まだ売り注文が残っている場合は、残る売り注文が買指値と対当されて注文が成立します。

つまり、
寄付きよりと同じ価格以上で買指値をしているにもかかわらず、指値注文であるがゆえに寄付きでは約定されないケースが起こるのです。

少し複雑ですが、板寄せによる価格形成の仕組み上、こうなります。

この板寄せ、寄り付きと引けの際に処理される基本ルールです。

こうした取引所における注文のルールは、かなり明確に公表されていますね。

私もお伝えしたうえで、いろいろなアドバイスしていますが、皆様も一度よく確認してみる事をお勧めします。

では次回もお楽しみに。

奥村尚