奥村式資産運用術

お正月休みに感じる、IT企業の変化とは?

From:奥村尚
サンフランシスコのホテルより、、、

明けましておめでとうございます。

みなさんは新年いかがお過ごしでしょうか。

僕は今、お正月を過ごしにサンフランシスコに来ています。
新しい大統領をどう考えているか生の声をききたかったからです。

ワシントンD.C.へは良く行っているので、今回は友人も多いサンフランシスコにしました。

日本と-17時間の時差がありますが、気温は13度なので東京と同じ感覚で過ごせます。

このあたり一帯はベイエリアと呼ばれる地域で僕が米国で一番好きな場所です。

ニューヨーク程せわしくないし路面電車が街中を走っていてなんだかいい感じです。

海山の幸もあり食べ物もおいしいと思います。

チャイナタウンは米国最大で中華もおいしいし、ナパバレーも近くワイン好きにも楽しいところです。

どうでもいいかもしれませんが、ミシュラン★★★のフレンチは5店もあります。
ニョーヨークでも6店ですから素晴らしいですね。

(★★も7店ありこれは全米最大数です。
ちなみに東京は★★★フレンチは2店です。
やっぱり、どうでもいいか。。。)

サンフランシスコから車でフリーウェイに乗って南に数10分ほど走らせると、そこはシリコンバレー

スタンフォード大学もあります。

僕にも懐かしの場所で、それはもう有名なIT企業が本社を置いています。

アップル、インテル、HP、オラクル、シスコのようなメーカー系の古参企業から、ヤフー、イーベイ、グーグル、フェースブック、ツィッター、テスラモーターズのような新興勢力まで、世界的な企業がひしめいています。

バスで高名なIT企業を見物するツアーもはやっているようです。

昔から犯罪が少なく(そりゃそうだ、皆車で移動するので歩く人はいないのだから犯罪に巻き込まれるはずがない)、実にきれいな街並み、おいしい店も多いし高級なショッピングセンターもあります。

スタンフォード大学構内の大きなショッピングセンターにも
高級ブティックやデパートが入居しています。

しかし、どうも昔住んでいた頃と大きく変わっています。

まず車の渋滞がすごくなりました。
人口が増えたのでしょう。

ここからサンフランシスコでオペラを見に行くのに、以前は開始1時間30分前に出発していれば間にあったのですが、いまは2時間30分前に出なければ間に合わなくなりました。

地価もひどく上がりました。
昔から割高で有名な場所でしたが、さらに割高になっています。

一軒家(庭は多少は広いにせよ日本の一軒家と規模は変わらない)が100万ドル。
1億を軽く超える値段になっています。

これは東京都心並です。
家賃は2ベッドルームの部屋で月3000ドル(35万円)です。

この10年間で70%上がったそうです。

車がないと生活できないしスーパーの食料も高いし外食も高いです。

給料が良い会社は多いですが、それ以上に生活費がかかりすぎますね。

これでは良い人材が集まりません。

優秀な人材はあっという間に辞めてより高給な会社に移るので、ベンチャー企業も、ここでビジネスをしていくのは厳しくなっています。

では、どこにIT起業家が集まってくるのでしょう?

すぐ思い浮かぶのは、シアトル(ワシントン州)です。

アマゾンの本社があります。
クラウドサービスの新興勢力がここに勢ぞろいしている地域です。

友人が10数年前シリコンバレーの会社を辞めてアマゾンに転職した時、シアトルに行く事にした、と連絡がきた事を思い出しました。

ニューヨークも市長がデジタルNYとしてIT企業誘致に乗り出しています。

マンハッタンのシリコンアレーと呼ばれる地区は雇用が2008年より50%上昇しました。

他にも、ロサンゼルスのシリコンビーチに、ユタ州のソルトレイクシティに、、、全て、米国ですね。

米国内では、ITの地域勢力図は大きく変わろうとしています。

しかし、今後も米国を中心に世界のITが進化してゆくであろう事に変わりはありません。

なぜ日本でこうした世界的なIT企業が登場しないのか、これには明確な理由がありますが別の機会にしましょう。

今日で正月も終わり。
サンフランシスコから東京まで飛行11時間。
パソコン開いて仕事でもしながら帰ることにします。
ワインも少しいただきながら。

あまり役に立たない話になってしまいましたか。。。

では、また次回お会いしましょう。

奥村尚